2016年02月

キュートな凶悪モンスター、ルーとジー。

みなさんこんばんは、本日2度目の更新です。

とんでもない集中力を見せた怒涛の2体同時制作は幕を閉じました…
日中少し雨が降っており、お写真が撮れないかと思ったのですが
ぎりぎり止んでくれたので無事にお写真撮れてよかったです★

お披露目のタイミングってやっぱり大事かなあと思っていて、
急きょこちらを仕上げましたが、オーダーちゃんも早く進めたいです。
素材選びに改めて悩んでしまい、材料の確保に遠出が必要になりそうです…
焦る…!笑



さて、本日お約束をしていました新しいおしりちゃんのお披露目です…★*




シャム双生児のルーとジーです。
毛色のおかげで凄くファンシーにな雰囲気になったため、
ぱっとみのその奇妙さは緩和されているのですが、腕で彼らはつながっていますし
ついでに言えば片足はそれぞれ欠損しています。

欠損している断面には、実はクリアストーンで飾られていたりします。
ふふ♡可愛いでしょ♡(暗黒微笑)


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紫ぱっつん、妹のルー。緑斜めわけ、兄のジー。

ずっと前からシャム双生児を作ってみたくて、どういう結合の仕方にしようかとか考えていたのですが
おしりちゃんの頭が大きいせいで、体をくっつけてしまうとファーを張る余裕もなくなりそうでした。
そういうわけで、次は3本足にしようかと思ったのですがそれもバランスがとりにくく…
結果こんな結合の形になりました。


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紺色の瞳、純粋で空っぽなルー。

疑うこと、考えることをしないので、だまされやすく流されやすい子です。
ふわふわした子で、いろんな意味で空っぽなので、自覚なしに悪事を働きます。
本人には悪気がないのでなおたちが悪く、子どもが残酷に虫を殺すような、
そういった類の残忍さも持ち合わせています。


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グリーンの瞳、オーバーな伏し目のジー。天の邪鬼な兄。

一方兄であるジーは、ずる賢く悪戯好きで、天の邪鬼のひねくれや。
ジーはルーの無自覚な残忍さを見ているので、その無鉄砲な危うさを反面教師にしています。
いつもルーを窺うように横目で見ています。恐れか、心配か、愛か…さてどれでしょう?
よく考える策略家で、だましやすいルーを駒にして悪戯をけしかけることが多いです。

自分たちの体の色が、人を油断させるような愛らしさを持ち合わせていることを知っているため
よりその心の隙に入りこむように、可愛いブローチで自分たちを飾り立てています。
怖い…


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ジー側側面

ジーのお靴はシルバーです。


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ルー側側面

ルーのお靴はゴールド。

当初こんなバランスのとりにくい形だから、自立は難しいかと思ったのですが
二人が協力してしっかり立ってくれます。むしろ安定はいいかもしれません。

ただこんな体ですから、いつものおしりちゃんのように
足のポーズがつけられるかどうかはテクニック次第かもしれません。
無色のねり消しで固定するのもありだと思います。
色のついたものは色移りするのでお勧めしません。


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ルーが小さく見えるかもしれませんが、背は同じくらいです。
ファーは短毛の白いフェイクファーで、凄くさわり心地のいいファーです。
いつまでも撫でていたいくらいの柔らかいファーです。


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お座りすると、欠損した足の断面がよく見えます。
ここにクリアなストーンが貼られているので、お座りしても可愛く目立ちます。
立ち姿も奇妙で素敵ですが、座ってもまたこのアンバランスさが…♡



★ルーとジーのちいさなおはなし★

四年に一度のうるう日の朝がやってきました。
その移ろいやすい朝空のグラデーションの狭間に、
熱に揺らいだ景色の様に奇妙に歪んだ透けた扉が雲の上に開かれた時、
二人は現れるのです。

逆光に照らされながら雲を降りてくるのは、ルーとジーです。

奇妙な双子で、その姿形もさることながら二人は光と影の様に性格も真反対でした。
疑うことを知らない透明で空っぽな妹のルー、疑い深くあまのじゃくな兄のジーです。
彼らは生まれたときからそれぞれ片足がありませんが、
補い合うようにつながった腕で二人は支えあい、交互に飛び跳ねるように道を進むことができるので、
さして問題ではありませんでした。

彼らは、持てあまされた時間の寄せ集めでできたこの1日を狙い、
私たちの生きるこの街へやってきたようです。
秩序を保った様を装う、不自然に割り当てられた時間の厩舎は、
彼らにとっては面白そうなおもちゃなのです。

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ジーはその時間をむちゃくちゃに逃がしてしまい、ずれた季節に混乱した私たちを見て、
いつか大笑いしたいと考え、ルーは閉じ込められた時間をかわいそうに思い、
なんとか自由にしたいと考えているようです。

彼ら(とくにジー)はそういった「揺らぎやすい危ういタイミング」を虎視眈々と狙っているのです。
悪だくみをしたジーはおばかなルーをそそのかし、
ルーは疑いなくジーを信じ切ってしまうので、大抵の悪戯は成功してしまいます。


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凶悪さとは裏腹に、可愛らしい妖精の様にも見えるのを知ってか知らずか、
ジーはあざとい「キャンディブローチ」で体を飾り、つられて「可愛い!」とルーも喜んで付けているのです。
私たちが体験した多くの混乱や事件の引き金が、彼らによって引かれたことも少なくはありません。
巧妙な手口で完全な悪戯をしかける彼らは、ナチュラルボーンモンスターなのです。

これまでの「うるう年めちゃくちゃ大作戦」は危なっかしくも成功を免れています。

今年もルーとジーの目撃情報は多く寄せられています。
彼らの姿を見かけた方はむやみに近づかないことです。

何をされるかわからないのですから…



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可愛くも、危ない二人…♡

ちなみにルーとジーは、Lose(失う)から名前をとってます。
失っているのは、体なのか?それとも良心か?
さて、どちらでしょう?

いつものおしりちゃんと比べて少しお高いですが、二人分と考えたらちょっとお得な二人です。
ルーとジーをどうぞよろしくお願いいたします♡


次回はおそらくオーダーちゃんのご紹介です★
まだまだ可愛い子が続きます。
お楽しみに♡



... Hoshijima ...


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オーダーちゃん、エルちゃんのご紹介。

みなさん、おはようございます!星嶋すみれです。
珍しく朝更新をしてみます~

昨夜0時ごろからねとらじで、
作業放送(ほぼ無言、生活音という名のBUCK-TICK垂れ流し)をやりながら
うるう年にしか訪れない1日にふさわしいおしりちゃんを完成させました!
どうしても今日までに作りたくて…しかも思い立ったのが0時でした笑


紫パッツンと緑斜めわけの子…♪

それは今日の夜あたりにお披露目しようかなと思います…☆
つ、疲れたよ~




さて、今回ご紹介するのはフルオーダーでお作りしたエルちゃんです♡
エルちゃんは銀河を泳ぐ人魚です。
全体的にきらびやかな、神様の様な雰囲気でお作りしました。

時の観念に縛られることのないエルちゃんは、
銀河から銀河を渡り、多くの星の誕生と衰退を見守ってきました。
星と星がぶつかりあう時は、運命が始まる時。
人が出会うその瞬間なのだそうです。

その縁が悪く転びそうになる時、彼女はそっと優しく手を差し伸べます。
穏やかなお顔の理由は、そのような星を平等に見守ってきたからに違いないのです。
素敵なご依頼主の世界観が出た、美しい子です。


<銀河を泳ぐ人魚 エル>

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アクアマリンの瞳、垂れ耳、紺色のカラーリングを中心にお申し付けくださいました。
人魚タイプなので自立はしないのですが、人魚の尾びれの雰囲気は
他のおしりちゃんたちと比べても一線を画しています。
私は結構好きです、尾びれのある子。結構手間がかかるんですが、飾り立てがいがあって。


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随所にカットビーズを使用したり、腕に巻く糸もいつもと違う糸にしたりとこだわってみました。
ずっと使おうと思って使いどころがなかった糸でしたが、エルちゃんにぴったりで!
この子を作るために前もって用意してたのかと思うくらいお似合いの糸です。

垂れ耳にも☆が群れていたり(実は耳の内側にも星の群れがいるんです!)
腰の両脇に金星が下がっていたりと
銀河らしさを出すのに、新しい素材やかなりたくさんのパーツを使った気がします。
両掌にもストーンが貼られていますし、目の下にもストーンが貼られています。


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全体的に余すところなくこだわって、デコラティヴにしたのですが
気に入っているのが意外と後ろ姿だったりします。
この子は額飾り(サークレット)をつけているのですが、結び先に星をつけてみたり
後ろ姿を金魚の様なイメージでレースをつけてみたりしました。


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これは後ろ腰になります。
おしり下に、かぶさるような形でレースが縫い付けてあるのですが、
その内側にパールビーズを縫い付けてあります。
いろんな素材を使っていますがパールビーズを使用しているのはここだけです。
個人的なイメージで、これは彼女の命の核(心臓の様なもの)です。
だからレースで隠されているし、守られているようにも見えます。


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両腰に扇が開いたような形にレースが縫い付けてあります。
金魚をイメージしたひれになるので、こんなひらひらして透け感のあるレースにしています。
下半身の金糸は、星座をイメージして幾何学っぽく縫い付けました。
レースの裾、尾びれにはラメが吹きつけてあります。
また、ストーンも貼られてキラキラしています。


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見きれていますが、襟は金の襟にしてありガラスビーズが縫い付けてあります。
また、下半身にはオクタゴンのガラスビーズが付けてあります。
サンキャッチャーに用いられるガラスビーズなので、日にかざすと虹が出るんです。

このオクタゴンのビーズを覗いて、エルちゃんは銀河のすべてを見ることができます。
遠く遠くにある銀河の果ても、これがあれば自由に見渡せるのです。



★エルのちいさなおはなし★

エルはその遥か昔、銀河中の星たちの大移動による衝突で、
弾け飛んだ火花の煌めきから生まれました。
その後もいくつもあるとされる銀河の海を渡り
時の観念にとらわれずに生きてきました。

彼女が青い体で煌めきをまとって泳ぐ時、宇宙で大きな動きがあるとされています。
身動ぎひとつするだけで、多くの星が生まれ、多くの星が散り、
そしてその奇跡の衝突で私たちの地球が生まれたとも聞きます。
エルは銀河の中で起きた「小さな起こり」を、奇跡と信じています。
弾け飛んだ小さな星が自分を生み出したように、ある種の運命の起こりを身を以て体感したからです。

両手に埋め込まれた煌めきのしるしは光の反射を集めたもの、
胸に下がる雫ははるか遠い銀河の海を思う涙を、
そして後ろ腰に隠された大きなパールは永劫を生きるための「心臓」だといわれているようです。

優雅に銀河を泳ぐ時、なお深くこの宇宙は青く染まり星が幾つも空をなぞります。
多くの星が流れ、煌めきに燃えて星と星がぶつかる時運命の歯車は回り始めます。
新しい銀河、星、命の誕生を引き起こし、奇跡的にかみ合った運命の輪によって命は引き寄せられます。
連鎖のように喜びや悲しみを引き起こすドラマを呼び寄せ、
連鎖に次ぐ連鎖を引き起こして世界は波紋のように広がり続けるのです。

腰にはこの銀河のすべてを映し出す不思議な鉱石が下がっていて、彼女はそれを通して見たいものを見ています。
私たちの生きる地球もエルによって観察され、そして私たち自身も知ることのできないところで
彼女によって守られているのです。
奇跡的ともいえる出来事で回避された不幸は、
エルによって避けられた不幸かもしれません。

思慮深く伏せられた瞳は、
この宇宙で過ごした孤独に濁ることなく何処までも澄み切っています。

命ある星へ向けられる、愛に満ちた、美しい瞳です。


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永劫にも感じられるその銀河の海、何処までも広がっています。
彼女は一人優雅に泳いで星を降らせ、オクタゴンの鉱石で宇宙を今日も見渡すのです。
女は銀河の母ともいうべき守り手、抱いている星々が広がり続ける限り
彼女の瞳は孤独に濁ることはきっとないのだと思います。
優しさと愛に満ちた、宇宙の母の様な存在。


さて、次回もきっとおしりちゃんのご紹介になると思います。
今夜は出来たてホヤホヤのおしりちゃんのご紹介かな?
どうぞお楽しみに♡


... Hoshijima ...


オーダーちゃん、エイリムくんのご紹介。

みなさんこんばんは、星嶋すみれです。

ふと昔の覚え書きというか日記を読み返したら
幸せな思い出がぱかっとふたを開けたように鮮明に思い返されました。
不思議と書き残してしまう記憶って頭から抜けるのも速いのですが、
読み返すと何よりも鮮明さを保って呼び起されるように感じます。

記憶だけではどんどん忘れていってしまうし、変質していくから
記憶が新しいうちに何かしらに残しておくべきだなあと思いました。
そうすれば、好きな時に引き出せるようになるので…☆



さて、今日ご紹介するのはフルオーダーでお作りしたおしりちゃんです。

名前はエイリムくん。瞳のお色やファーのお色、角や羽根、しっぽなどをご指定いただき、
そのほかの装飾やデザインに関してはお任せさせていただきました。
途中、ご依頼主さまと相談をしながらカラーの細かい変更や、調整などを行って
こだわりを盛り込んで一緒に作り上げた子です。

また、光栄なことに命名は星嶋がお受けしました…♡
アンスリウムという赤い花の花ことばは「恋にもだえる心」
南国に咲く情熱的なお花から、お名前のヒントを頂いています。

<恋焦がれるあまり、体が赤くなった悪魔 エイリム>

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エイリム君は、真っ黒な体の悪魔。
ですがあの子に恋をしてからというもの、燃え盛る恋の炎に染まって赤くなったそうです。
お受けしたのが2月の初旬でしたから、ちょうどバレンタインが近い頃に出来上がった子です。

う~ん、本当にこのときのために生まれてきたようなドラマチックな子です…♡
ご依頼主さまの素敵な心の世界より生まれた、恋する悪魔ちゃんだったんですね。


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お耳のデザインに関しましても、お任せさせていただいており、
ファーの長毛に合わせた大きなお耳、うさみみをチョイスしました。

最近は羊毛ではなくファーを使用することが多くなったので、小さなお耳は埋もれてしまいます。
見栄えの部分でも、大きいお耳は華やかになるので選ぶことが多いです。
私が個人的に好きなのはねずみちゃん耳…♡


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このうさ耳をチョイスした理由は大きさのバランスだけではなく
とある幻獣、UMAをなぞらいたかったのもあります。
ジャッカロープ、といったUMAがいます。あとは、アルミラージという幻獣。
どちらも角の生えたうさぎですが、前者はUMA、後者は伝説の幻獣です。

獰猛な幻獣のアルミラージは、魔力で無力化されて手懐けることができるそうです。
いつもは悪いことばかりする(それが仕事なのですが)悪魔も、恋の前ではどうでしょう?
お顔はすっかり優しい雰囲気です。


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お耳には金のリングピアス、チェーンがついて星のチャームが下がっています。
そのチェーンは後ろのしっぽにつながっていて、パンクなイメージ。
額には金星、黒く染めた襟にはクリアなストーンが貼られています。
ピアスはあるのとないのとでは大分雰囲気が違うのではないかなあ?


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しっぽは先端から赤→黒のグラデーション。
ラメがそこかしこに塗ってあり、エイリムくんの髪の毛にも少し塗ってあります。
また、羽根は最初粘土製の平たい羽根だったのですが、途中から樹脂製に変えました。


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この素材で作るのは正直初めてだったのですが、
溶けかかった感じは、この素材でないと出せない味かなあと思います。
耐久性もよいし、比較的軽いし、ほんのり透ける感じも好きです。
ところどころ、赤みピンクのストーンが貼られています。

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手のパーツも思い付きで途中で作り変えています。
黒い爪がつけたくなったので…☆

尻尾の先も樹脂製なので、欠けることがありません。
形状記憶ができる素材で作られているので、尻尾も自由に曲げられます。
腕や尻尾の芯材は、前まではアルミが使われていたのですが、
金属疲労によって折れるのは個人的に耐えられないので、芯材を変えています。
アルミのかっちりしたホールド感が好きだったのですが、もろい素材でもあるので…


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立ち姿も可愛いエイリムくんですが、お座り姿も可愛いです。
チェーンがたるんで広がるところが好きだなあ~
お靴のお色は、瞳の色に合わせてパープルメインにしています。
まぶたのメイクは強めのピンクで、二重幅に合わせて濃いピンクをさしています。

彫りのある子は、影ができやすい屋内で見るほうがとてもかわいく見えます。
屋外で見ると自然な色合いが見られて素敵なのですが、
やはり彫りに落ちる影がドールのお顔を尤もらしく見せると思います。


★エイリムのちいさなおはなし★

エイリムは人間をその魅力的な瞳で見つめ、
甘い言葉を投げかけて誘惑し、最後には地獄の底へ突き落すのが好きでした。
その日も変わらず人の心の隙間を見つけて入り込み、声をかけようと肩に登った時、
反対側の肩に白い衣が揺れているのを見ました。
人の獲物に手をつけるのは悪魔の中ではご法度です。

「おいおい、俺の獲物を横取りしようってんじゃ…」
睨みつけてやろうと覗き込んだエイリムは、驚きのあまりに肩から落ちました。

天使です!

天使が反対の肩に乗っかっていたのです。
心の隙を悪魔に狙われないように先回りしたようです。
姿を見られてしまっては何をされるかわかりません。
最悪、その神々しい光に照らされて塵に還ることになるでしょう。

気付いていないらしい天使は、
金色の柔らかそうな長い髪をゆるく三つ編みにして風に揺らしています。
グリーンの淡い瞳、小さい鼻、小さな唇は赤くつやがあります。
伏せられた瞼を繊細な羽根の様なまつげが縁取り、時折大きく見開いて心配そうに人間の顔を見上げています。
光に溶けてしまうほど白い羽根は畳まれています。

いまだかつてこれほど近くで天使を見たことがなかったエイリムは、
その繊細で柔らかそうな風貌に心を奪われました。ゴツゴツした子鬼や骸骨とは大違いです。
エイリムは胸の奥が熱く揺らぎ始めるのを感じました。
真っ黒な体は激しい気持ちに燃えて赤く変わって力が抜け、
ただただ彼女を見つめるばかりでした。

天使は人間に祝福のキスをして、空高く飛び去って行きました。
エイリムは地獄へ帰り眠れない夜を過ごしました…
あの彼女を想うと、耐えがたい幸福が彼の体を満たしました。
逢いたくて堪らず、エイリムは痛む胸を押さえながら、
退屈だった誘惑を熱心にするようになりました。

また、彼女に会えるかも…
と期待して。


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悪い悪魔ですこと!笑 恋した相手はなんと天使さまでした。
天使に見つかると凄く厄介なことになり、下手すると死んでしまうので
エイリムくんは禁断の恋に落ちてしまったのでした。
だけど情熱的に人を好きになると、そう言っていられなくなるのですよね。
まさに「恋にもだえる心」を抱いて、エイリムくんは今日も人間を誘惑するのです笑

ちなみに、天使さまのイメージは私が考える天使さま。
可憐で美しい、少女の天使さまでした…☆


次の更新も、オーダーちゃんのご紹介です。
どんな子かな?お楽しみに☆


... Hoshijima ...


あ!そういえばPCでみるブログの右上に「出展情報」を載せました。
現時点で決まっている出展は3つです。
どのイベントも両日おりますので、どうぞよろしくお願いいたします♡

5月のデザフェス出展決定とフルオーダーちゃんクローリネットのご紹介。

みなさんこんばんは、星嶋すみれです。

オーダーちゃん制作も、もうそろそろ佳境を迎えようとしています。
次に制作に入る子も、ご依頼主さまのセンスが生きた子になりそうです!
とっても楽しみに思います♡

さて、かねてよりキャンセル待ちを行っていた
デザインフェスタに出られることが決まりましたのでお知らせいたします♡
今年はたくさんのイベントに参加できることになり、
皆様にお会いできる機会が増えてとてもうれしいです!

ここで、一度出展予定の一覧をご紹介です。


♡Cast a spell !!出展予定♡
  • デザインフェスタ 
     ★5/14-15
  • ヨコハマハンドメイドマルシェ
     ★5/28-29
  • 真夏のデザインフェスタ
     ★8/27-28

どのイベントも両日出展になります!
経験を積んで上手に設営できるようになりたいです笑



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さて、続いてはフルオーダーでお仕立てしたおしりちゃんのご紹介です。
「クローリネット」ちゃんになります。
…クローリネットさん、とお呼びしたほうがいいのかな?

というのも、彼(彼女)には性別というくくりでは分けられない存在だからです。


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順番としては3番目、フルオーダーとしては1番目にお作りした子になります。
ご依頼主さまの明確なイメージがデザイン画に描かれていましたので、
ファーのお色のご相談、細かいデザインの表現法などをご相談ののちに着手しました。


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善悪といった概念で分けられず、常に傍観者であり続ける存在で
中世的、そして人を魅了する感じとお伝えしていただき、そのイメージに沿うようにお作りしました。
少し妖しいかんじを出すためにゴシックに傾かせましたが、
毛並みのお色にも合わせるためでもあったのでかえって説得力は出たように思います。


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まぶたは少し重めにし、羽根の様なレースは幅の違う2枚重なっています。
綿レースの十字架柄、化繊のレースのひらひらをお付けしました。
また、胸元のレースはワイヤー入りなのでたゆたうような表現になってます。


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お耳は垂れ耳指定でした。デザイン画を見て少しRをきつくしたお耳にしています。
後ろ側へしょったようなお耳で、道化の帽子のようなイメージを感じたのでそのようにしてみました。


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一番のこだわりが頭の角なのですが、クラックの部分を赤いラメの刺しゅう糸で巻きつけて表現しました。
最初はみぞをつけて真っ赤に塗った後、ドライブラシで黒を重ねてすかそうと思ったのですが
もう少し神秘的な表現ができないかなと思い、そのようにしてみました。
襟も金襟にしたかったのでマッチしたと思います、自画自賛です笑

まぶたは緑、瞳はイエローにしました。きつくならないように若干彩度を落としてあります。
イエローではあるのですが、少し金っぽくしたかったので…


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ひらひらにはラメが吹いてあります。
布用のラメで、銀ラメなのですがそのシンプルな感じが引き立っています。
貫禄というか、自信、堂々とした感じを感じたので普通より手を大きめに作ってあります。
何でも受け入れる、少しのことでは動じない、悲劇も喜劇も「そのように、あるがままに」と
受け入れる大きさをそこで表現しています。

幼いとか、怖がりとか、儚いとか、そういう部分は手を少し小さくしているんです。
手の大きさやパーツの大きさは、意外と印象を決定づける要素でもあるので。


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あまり短くしないままのファーなので、キシカの様にふさふさした感じになってます。
顔周りは少しカットしたのですが、空をたゆたう姿をイメージした時に
髪はなびいていたほうがクローリネットちゃんらしいかなあと思ったので。
体は短くしてあります。

髪をあんまり残しすぎると、スーパーサイヤ人3みたいになります笑


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リボンはブローチ式なので取り外しができます。
左右のどちらでもつけられますし、ボディにもつけられなくもないと思います。
私は無くても好きですね~♡


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差し伸べポーズ。
意外とそのキャラクターに似合うポーズでお写真撮ってます笑



★クローリネットのちいさなおはなし★

夕間暮れ、その空の色と色の合間を縫ってクローリネットは目を伏せて踊るようにやってくる。
薄く色をまとった月が空に昇っても、クローリネットの足元には影が落ちない。
気配は霧のように音もなく忍び寄って景色に溶け込み、
その鮮やかな瞳だけが星のように輝いている。

クローリネットは世界の目を盗んで人間界に紛れ込んでは、気配を消して多くの命の行く末を見てきた。

生まれてから死ぬまでの儚い瞬き、不意な死との戯れ、
実る愛、やがて受け継がれていく命、善人も悪人も一様に繰り返すが、
クローリネットはあまりに永い時間の中で、ただの一つも肌で感じたことがなかった。
喜びに泣き、悲しみにか弱く笑うこともある命、
その一つ一つがクローリネットには不思議に思えた。

クローリネットは、人を暇つぶしに観察するだけの、限られた籠の中で
繁栄衰退を繰り返す虫のように小さな存在と感じながら、
豊かな心の動きで思いもよらない大きなドラマを生み出す、得難い宝のように感じていた。
優しく触れねばすぐに壊れてしまう、繊細な細工の様な…

しかし、妖しく歌えばすべてが思い通りになる力を持ちながら、
姿を見せることはおろか、命に触れることはなかった。
ほんの昔に姿を見られてからというもの、
その酷く異様でありながらあまりにも美しい姿を見た人の間で
「天使」や「悪魔」といった概念が芽吹き、大きく世界に影響が出てしまったからだ。
クローリネットはそれを嫌った。

『私はただ私であり、在るように在る』だけなのだ。

クローリネットは空に浮き、たゆたう風に体を預けながら
徐々に灯っていく街の明りを見ていた。
この夜、どこかで子どもが泣いている、またどこかで命がむなしく散った。
クローリネットは命を愛おしんで高く、また低く歌った。
美しい声が響き渡って、その夜は星が降ったという。

それはこの夜に生まれたあらゆる生と死に向けた、
手向けとはなむけの魔法であった。





次回もオーダーちゃんのご紹介になると思います♡
フルオーダーちゃんが続くので見ごたえあると思います。
おたのしみに♡


... Hoshijima ...



オーダーちゃんのご紹介+トランプシリーズのお披露目☆

こんばんは、ご無沙汰になってしまいました。
オーダーちゃんにかかりっきりでしたが、出来上がっていたトランプちゃんたちも
お披露目しています、どうぞよろしければご覧ください♡

 

 


さて、オーダーちゃんが次々に出来上がり、そしてお家へ旅立っています。
いつもより滞在時間が少ないのでさみしいのですが、その分手をかけて
少しでも一緒に一緒にいるようにしています。

一通り制作させていただいて思ったのが、
ある程度「狙った雰囲気」を合わせてお伝えしていただいたき、
また細かくしつこくヒアリングをしたほうが凝った装飾が可能になるな、ということです。

漠然としていると、私が解釈したイメージとご依頼主様が解釈したイメージに乖離があると
通して制作することが難しく、また凝った制作が難しくなります。
超えちゃいけないライン、といいますか、最終的にどんなイメージで仕上げたいのかを
双方がしっかり理解することで、クオリティ向上につながるんだということです。

ナチュラルで、ファッションでいえばこんな雰囲気…
こてこてのファンタジーな雰囲気、ハリポタみたいな魔法にまみれた雰囲気…
真鍮や歯車を用いて、スチームパンクでかっこいい雰囲気…

ぶれようのないイメージを持つことが一番難しいのですが、可能性も広がります。
この辺について、もっと分かりやすい体制をとっていかねばと強く実感しています。


さて、今回ご紹介するのは…


<時計好きの錆色の猫/セミオーダー>

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久々の褐色肌のおしりちゃんです。
白肌が多いおしりちゃんですが、私は褐色肌結構好きなんです。
ご依頼主さまの配色センスの光る、おしゃれでまとまりのある子になりました。


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チークを赤みオレンジにして、両ほほと鼻上に入れています。
こうすると彫りなしちゃんでも立体感が出て味わい深くなるような気がします。
襟の素材に悩んだのですが、ここは綿のモチーフレースにしました。
生成のお色がマッチして、よりアンティークな雰囲気です。


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深いミントグリーンのまぶたに、ラメを仕込ませていただいています。
キラッと光るので、いろんな角度から楽しんで頂けると思います。
喜んでいただけてとっても嬉しかったです♡

また、腕は灰みの青とご指定いただいておりましたので、羊毛を混色してお色を作りました。
デザイン案をしっかりくださったので、お色についてもスムーズに理解でき、大変助かりました。
お色も感じ方によりますので、正しくヒアリングができるかどうかにかかっているのです…
大変勉強になりました。


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毛が長いのでおしりは隠れがちですが、短くカットしています。
写真では持ち上げていますが、本当はチラ見えです笑

お靴の色がテラコッタ色とご指定いただいていました。
肌の色と近い色になるので、その辺の微妙な調整をしてあまり色がかぶらないようにしています。

時計好きとのことで、恐らくアンティークというかスチームパンク的な
雰囲気を狙っていらっしゃるのでは?と勝手に考え、
お話も古びた時計や真鍮、緑青などのイメージを盛り込む方向で考えました。
伏し目がちで、アンニュイな雰囲気が懐かしい雰囲気とよく合います。


★錆色の猫のプチポエム★

遅れた針に頬ずりで時を追いかけ
聞こえた歯車の堅苦しい瞬き
僕も目覚める

3時きっかりに逢える踊り子
銅製の音楽隊がやってくる
緑青に覆われて動かなくなってしまっても
本当の時間は胸の中にあるよ



オーダーちゃんたちが出来上がってます。

みなさんこんばんは、星嶋すみれです。
2月に入り、チョコレートが恋しい時期になりました。

1月は新しいことをはじめ、自分を追い込もうと予定を詰めてみました。
この気持ちの起こりはどこから来るのかなあ?と考え、
「やろう!」と決めた気持ちに沿おうとする私自身の気持ちが先か、
目に見えるお守りを持ったことで自覚的であろうとする気持ちが先か…
はたしてどちらなのかな?

私には珍しく、予定が詰まっていても息が詰まらない感じです。
でも、なんとなく気持ちが休まらないので、寝るときにもつけていたお守りは外しています。


さて、先日よりオーダーをお受けしていたおしりドールですが、
徐々に進み、現在3体が出来上がってお家へお嫁に行きました♡
今日はそのうちの一人、アルビノちゃんのご紹介です~



<森の奥でこそっと暮らしているアルビノの猫/セミオーダー>


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イチゴ色の瞳と、薄紫の瞳がくりくりっとしてキュートな猫ちゃんです。
色合いが私も好きで、どうしても色の調和をとりたかったので瞳の色に悩んでしまいました。
赤がすごく強い色なので、薄紫の瞳が目立たずに片目だけが目立ってしまうんです。
なので、ほんの少しだけ紫を強くして調和を図りました。


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肌はアルビノということで、少しいつもより白めに肌を塗っています。
ファーはプードルファー。前髪は長毛のファーになっています。
襟も白で、全体的に白く儚げな雰囲気です。


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目の周りに血色の透けをイメージして、ピンクをうっすら入れています。
またラメを塗り、強い眼力を強調するように濡れ艶を入れています。
左耳に開いたピアスは、後依頼主さまのアイディアです♡
16gほどの穴が開いています。


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このアングルが私は一番好きです♡
優しくておっとりしたお顔が、よく感じられる角度です。

毛を張ると耳が埋もれるので、最近はお耳を少し大きめに作ることにしています。
一方、ご依頼主さまは「もしかしたら幼めな子がお好きかも」と思い、
ドールの雰囲気を損なわない程度に、少しだけ手を小さく作らせていただいています。


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お靴も鮮やかなイチゴ色のお靴。
血色の良さが引き立つ、でも悪目立ちしないお色です。
ラメが塗ってあります。


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こうみるとお手手の小ささがよくわかると思います。
全体的にバランスのとれた子になったかなと思います。


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かわいいおしりちゃん♡
いつも過剰に血色を入れてしまうのですが、今回はほんのりにしました。


それからピアスの穴は、ふさがらないように透明ピアスをお入れしています。
オーナーさまがきっと、素敵なピアスをプレゼントされるのではないかなあと思います。
ドールにとっての、オーナーさまとの絆が生まれるような気がします。


★アルビノの猫のプチポエム★

柔らかい日差しが優しいここは
緑豊かな森の奥
透けた瞳は冬に目覚めた綺麗な実り

君からもらったピアスが輝いた時
きっとそばにいてほしいんだね

ミルクのかおりの温かい
頬を寄せて 心を寄せて



次回も、オーダーちゃんのご紹介です。
掲載許可を頂き、また貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

それでは!


... Hoshijima ...