オーダーちゃん、クゥ姫ちゃんのご紹介。

すっかり外の陽気が春めいて、桜もほころび始めました。
この時期になると気持ちがそわそわして落ち着きませんが、
一方で沢山人にも会いたくなるようです。

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前髪はオフロスキー風。


そういうこともあって、先日はお友達とお酒を呑みました。
デザインを一緒に学んだお友達とは、本当の意味で気兼ねなくお話しできます。
私が隠し事をしなくてもいいって思える、数少ない仲間です。
また多くの新しい視点を教えてくれますし、技術を共有することもできます。
得難い宝物を、私は手に入れたのだと思っています。

久しぶりに会うとなんだか気恥かしくて、あんまりお顔をじっと見られなくなるのですが
居心地がいいのでずっと一緒にいたくなって、朝まで飲み明かしたいのですが…
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。

***

今現在、テストオーダーはすべて完了させていただいております。
番外編で1つだけお受けしているオーダーもありますが、
ご厚意で「ゆっくりで」とお許しを頂いているので、少しずつ進めたいと思っています。
また改めて、完了しているオーダーちゃんをご紹介し終わりましたら、ごあいさつしたく思います。

***


さて今回ご紹介するのは、フルオーダーでお作りしたおしりちゃんです。
それもなんと、お姫様のクゥちゃんになります。

ご依頼主さまの愛猫、クゥちゃんがモデルになっています♪*
体に全部で4つの♡マークがあるという、なんともラブラブな猫ちゃんなのです。
加えて、おてんばで甘えん坊…かと思いきや、ツンデレなところがあるそうで、
自由でのびのびした印象をお教えくださったので、少しずつモチーフとして盛り込みました。


<おてんばでお母さんが大好きなお姫様 クゥ>

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クゥちゃんはお姫様!ということで、昔貴族が「手に持つ飾り」として使っていた杖
セプターを作って、持たせられるようにしてみました。
全体的なカラーとしてピンク・赤・白を選び、おとぎ話に出てくるお姫様を宛がってみました。
フリフリふわふわした素材を選び、一目見て感じられる分かりやすい可愛さを目指しました。

クゥちゃんの魅力の一つに、キウィカラーの瞳がありましたので
瞳もそのようにキウィをイメージした、イエローグリーンに。
一筋縄ではいかないおてんばさとツンな部分を象徴するように、瞼は少し釣り眼気味です。


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ブライトカラーのピンクのファーを使用しています。
このファーは毛足が長いので、ショートヘアにするためにカットをしています。
長ければ長いで、女の子らしさが出るので私は好きです。
こういった細部で印象が変わるのが、オーダーの面白さであり難しさでもあります。

また、左手には赤いストーンで指輪をイメージ。
あるのとないのとでは、お姫様感が変わってきますね。


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クゥちゃんの面白いところは、何といっても後ろ姿ではないかなあと思います。
おしりについているのは生クリーム♡♡♡
なんでこんなところについているかは、お話の中で明らかにされますよ!

また肩のあたりにハートのジェムが付いています。
これはモデル猫のクゥちゃんの肩辺りに、逆さ♡が柄としてあるそうなんです。
それをジェムで表現してあります。
吹き付けやステンシル、別ファーで表現など試行錯誤しましたが
柄をはっきり出すには、縫い付けるパーツが一番でした。


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そして林檎のセプターです。
昔ロリィタブランドからセプターが実際に発売されていました。
それをふと思い出して作ってみようと思いました。
これもあるのとないのとでは大分違うのではないかな?

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これは裏側。
ちなみに、このセプターは両手どちらにも持たせられるようにしてあります。
杖の付け根にパールが付けてあります。またその先には赤いストーンが。
貴族の持ち物はやはり華美であるべきなのです。

そしてなんで林檎がモチーフなのか?もお話の中で。


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頬にハートのペイント、前髪は赤メッシュ、耳にストーンが付いています。
リボンブローチはつけはずし可能、襟にはパールが縫い付けてあります。
王冠も縫い付けてあるので、めったなことでは落ちません。斜めにかぶせてあります。

昔貴族が付けぼくろを、おしゃれのアイテムとして取り入れたことがあったそうですが
中には♡型のものもあったようです。
クゥちゃんも、おしゃれさんだったようですね♡


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★クゥのちいさなおはなし★

クゥの棲む国では赤い果物であふれています。
その昔、太陽の力強いエネルギーと暖かさを求めて移り住んだ人々が持ち寄った小さな種から、
あらゆる果物が育ちましたが不思議とどれも太陽のように赤い色だったのでした。
そしてその赤い果物を取り入れた洋菓子が、この国では盛んに作られるようになりました。
クゥはその国の小さなプリンセスでした。

いつものように「お姫様らしくあるため」のお稽古やお勉強をこっそり抜け出して城外へ出ると、
青々と茂るりんご畑に迷い込んで蝶やキジを追いかけたり、
花冠を作ったりして遊んでいました。
遠くに見える自分の棲むお城は光に反射してより美しく見えましたがクゥにとっては少し窮屈でした。
豪華な調度品のぴかぴかに光る金色の猫足より、
きらきらで暖かい太陽のほうが好きでした。

クゥは自分の赤い靴を見ました。
草むらに投げ出された足元とみずみずしい草の緑の色合いが、クゥは得難い自由の象徴に思えました。

風に耳を傾けていると、いつの間にか眠ってしまっていたようです。
クゥの頬に冷たい雫が落ちてきて、目を覚ましました。
辺りはどんよりと黒い雲で覆われ暗くなり、降り出した雨は強くなり始めています。
慌てて城内へ戻ろうと走り出した刹那、激しい閃光がクゥの目を鮮やかに照らし、
大きな雷が後ろのりんごの木を裂きました。
恐ろしくなったクゥは花冠を投げ出し、城壁に面した裏口に逃げ込みます。
心臓は張り裂けそうなほど高鳴り、クゥの緑色の瞳は涙でいっぱいでした。
濡れた体はドレスと泥でずっしりと重く、身も心もぐちゃぐちゃになった気分です。

すると、どこからか甘く良い香りがしてきて
クゥは誘われるがままに地下へ降りて行きました。

オレンジの柔らかい色のランタンに照らされた厨房でした。
ほくほくの湯気が甘い香りを含んでクゥの体を温めます。
あわただしく皿が運ばれる調理台の上には、ディナーの品々。
どうやらとっておきの食後のスウィーツが出来上がったようです。
薔薇の花弁が添えられたアップルパイは美しく照り、上には生クリームがたくさん…

クゥは思わず一皿を持ちだし、調理台の下に隠れて頬張りました。
甘くて柔らかい生クリームは、アップルパイの熱で少し温まっています。

ふわふわで優しい味わいに、大好きなお母さんを思い出しました。
ほんの少し安心に泣いて、こぼれた涙もそのままに、クゥは少し、そこで目を閉じました。



いかがでしたか?
おしりの生クリーム、セプターのりんごモチーフの秘密が明らかになりましたね。

豪華絢爛な白いお城に棲んでいる姫君は、自由な外の世界に憧れたようです。
おさぼりもたまには気分転換で許されてもいいはずですよね。
雷に怯えてしまったこの後は、大好きなお母さんの所へ行って
お着替えを手伝ってもらったりして十分に甘えたのだと想像します。

モデル猫ちゃんのクゥちゃんは雷が嫌いで、
おびえてご依頼主さまに抱きついて離れないこともあったそうです。
そんなエピソードもお話という形で盛り込んでみました♡

ご依頼主さまが考えるおしりちゃんってどんなキャラクターかな?を
こういうことかも!と拾えたときは、すさまじい創作意欲が湧きます。
私にとっては、その一人ひとりが人格を持った、個別のキャラクターなのです。
もし、次回オーダーをお受けする機会がありましたら、
ぜひ、そういったキャラクターの一面もお聞きしたいなあと思います。

小さなプリンセス、クゥちゃんのご紹介でした♡
また次回もおしりちゃんのご紹介になります。
いよいよフィナーレ…


おたのしみに♡




追伸!
今までお受けしてお作りしたオーダーちゃんは、minneにて展示を開始しております。
それに伴って、Shopページにて公開してあったオーダーちゃんは完全移動になりました。
オーダーちゃんがみたいな!ということでしたら、ぜひminneのギャラリーにて♡

▼Cast a spell !! ギャラリー
https://minne.com/s-hoshijima

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