湖に棲む 照れ屋な人気者ジールのご紹介。

みなさんこんにちは。
急ですが、ひらめき、とういうものは降って湧いてくるものではないんだなと感じました。
スプーンを持って椅子で眠る、なんていうアイディア探しの方法を
発明家エジソンは用いていたなんて言う逸話があります。
うたたねしていて力が緩んでスプーンを落とす、その音で目覚めたときに
見ていた夢を書きとめるのです。
夢の中に自由なヒントがあると考え、潜在意識の中から拾うというものです。
でも、それも自分からアイディアをつかみに行ってますよね。
そんなどん欲さを、私も持っていたいなと感じました。

***

さて、先日よりオーダーちゃんのご紹介をしておりますが、
本日もその一人のご紹介です★*

★湖に棲む 照れ屋な人気者ジール★

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青くて涼しげなお色のジール。
湖に棲んでいる人懐っこい感じのおとこのこ、とご指定いただきましたので
お話の中でうんと陽気に楽しんでもらいました。

珍しく瞼なしで、ウー以来の希少なお顔の子です。
ウーを作る時、これは大丈夫か?と思いながら出した子でしたが、
くりくりのお目目が目を引くのか、人気のある子で一時名刺にもなりました。
ジールくんの隠せない好奇心旺盛な雰囲気が、そのお顔から伝わってくるようです。

ちょっとした遊び心で、胸にしずくのイメージでビーズを取りつけてみました。


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深い青のお靴がぴかぴか。
シンプルですが、大きなお耳と綺麗な配色が目を引きます。
襟も大きめで柔らかいものを選び、ベイビーで可愛い雰囲気にまとめています。

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おしりは少し濃いめに血色を入れています。
野外になると色がどうしても飛んでしまうので残念なのですが、
結構ガッツリ目に入れてあります。

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室内での様子。お耳の付け根と先端を見ても血色がよくわかります。
頬にもガッツリ入ってます。麺棒でぽんぽん色を入れるの、楽しいんです笑
つけすぎてしまうと落とせないので、慎重になりますが…

彫りありの子は、鼻の付け根の鼻筋、眉下、頬に。
彫りなしの子は、鼻の上、頬だけに血色が入るので、鼻上を強めに入れてます。
のっぺりなのに少し立体感が出てかわいい~♡*


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★ジールのちいさなおはなし★

穏やかな湖上で葉が今日も仲良くワルツを踊るのを、水中からジールは眺めていました。
豊かな森の奥にある小さな湖は、森の生き物だけでなく、精霊や自然そのものの憩いの場なのです。
リスやシカ、イノシシやクマなどをはじめ、鳥や虫、木々やきのこまでもが集まります。
今日は特別いいお天気の日、楽しいことを求めて沢山の生き物たちが集まったようです。

ジールが気恥かしそうに大きな耳を湖面から出して注意を引くと、
思いきって指揮するように動かしました。

さん はい!

素晴らしい森の演奏家たちが、どんぐりやぶどうのつるなどで作った楽器を奏で、
優しい音楽は湖の中にも流れ込んできます。
ジールは仲良しのカニの手を取ると、逆さまになって葉と鏡合わせにワルツを踊りました。
控えめながらも美しい姿の淡水の生き物たちも、同じように手を取り踊ります。

ゆたかなみずうみ
ふかいあお
きらきらのあぶくに
ゆれるひれ
おどるぼくらは
なによりもゆうがさ

ゆたかなもりの
まぶしいみどり
はじけるきいちご
ひらくはな
まとうぼくらは
だれよりもすてきさ

上手にステップをふんで踊っていると、いたずらに風が葉たちのリズムを乱し、
足を取られたようにちぐはぐなバランスで舞い上がるのを見て、
ジールと湖の仲間たちはくすくす笑いました。
飲めや歌えやの生き物たちのパーティーは夜遅くまで続きました。
日が暮れて、星が落ちてきたかのような蛍が湖面をすいすい流れます。

賑やかにしていた生き物たちは静かに声をひそめ、今日はもうおひらきです。
まだまだ幼いジールが、微笑みながらすうすう寝てしまったようだからです。

***

いかがでしたか?
名付けもお承りしましたので、ジールと命名しました。
ジールはヒンディー語で【湖】を表すjheelをもじってつけています。
湖を象徴するかのように澄んだ純粋さに惹かれた動物たちが、
豊かで静かな湖畔で和もうと、ジールの棲む水辺に集まるのです。

湖面で葉が踊るシーンは、私が実際に見た光景が元になっています。
ワルツを踊るようにくるくると回り、風にあおられて空高く巻き上げられた後、
ひらひらと落ちてきてまた踊る…豊かな自然の、舞踏会の様な光景でした。
私たちが見ていない間にも、絶えず自然は時とともに移り変わり
見ていない間こそ自由な自然が存在すると思います。
毎日が彼らにとっては刺激的なパーティーなのは、生死が隣り合わせだからです。

私はぜひジールに陸に上がってほしいと思いましたが、
なんとなく「棲む」ということの制限を感じました。
領域がジールをはじめとする湖の彼らには存在すると思いました。
自然の摂理というか、それぞれがそれぞれの環境で生きられるように
あらゆる能力を特化しているのが生物の特徴だからです。
人間にもその特化した能力は存在しますが、道具というチートがあるのでまた別でしょう。

鏡合わせに踊るジールは、水中での生活を楽しんでいます。
毎日一生懸命楽しんで楽しんで、その短く限られた幼い時間を謳歌するから
一日の終わりは微笑んで、また明日、と言えるのだと思います。


さて、次回もきっとオーダーちゃんのご紹介。
お楽しみに♡*


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