記憶をなくし土の中で目覚めた シーラのご紹介★*

こんにちは。
お写真撮りもお話も仕上がったところで、今日の夜にでも新しい5人が公開できそうですよ!
短期間で10体のおしりちゃんを仕上げてきましたが、
息をつく暇もなくレイアウトやアイキャッチの球体関節ちゃんに移らねばなりません。
特にアイキャッチちゃん、ずっと放置する形になってしまってかわいそうなので
何とか形になればいいなと思ってます。う~~~間に合うかな?;;

さて、本日は前半5人のラストおしりちゃんのご紹介です。


★記憶をなくし土の中で目覚めた シーラ★

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なんとも不思議な雰囲気のシーラ。
穏やかなお顔ですが、その視線に射抜かれるとハッとするほどの存在感があります。
私も思わずじ~~~っと見てしまいます。さすが、三つ目。
三つ目ちゃんタイプは1年ぶり、アコルダ以来です。
好きなモチーフなので、もっと作ってもおかしくなかったのですが…。
全体的に落ち着いた色でまとめられたシーラ、男の人にもウケは良さそう。


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真ん中わけの子ってあんまり作りません。
私が前髪スキー(特にぱっつんと斜め分け)だからなんですが
シーラについては真ん中わけしか思いつきませんでした。
ゴールド光沢の前髪もマッチしていて、雰囲気のまとまりはピカイチです。
メイムと並んで存在感、雰囲気ともにバッチリある子なので
ぜひ実際に見てもらいたいです。


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くすんだ赤いお靴がアクセントになってます。これ好き!
兎耳は少し前に曲がった形で、特に左は前に大きく曲がっています。


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おしりの周りだけカットしてあります。
束っぽくなっていて、動きのある毛並みです。

こういう長毛はぜひ束ごとにねじって跳ねさせて遊んでほしいです。
ついつい切ってしまいがちなんですが、動きの感じられる姿が
ドールの表情のすべてなので、襟や靴の向き、毛の跳ね具合と
動く部分を最大限に使って表情を作ると、生きているみたいにかわいく見えます。


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首を傾げたり、お靴を内またにしたり…
ぜひいろいろ遊んでもらいたいなって思います。
ショップの写真が足を跳ね上げたような写真を使っているのも
「生きてるみたいな表情」がやっぱり一番かわいいからです。


★シーラのちいさなおはなし★


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気が付くと朽ちかけた木箱の中で湿った土を口いっぱいに頬張っていたシーラは、
息苦しさと恐ろしさで死に物狂いで地上へ這い出ました。
あたりは暗く、ここはどうやら人気のない森の中のようでした。
シーラは自分の名前以外のことをすっかり思い出せませんでした。

シーラは土を丁寧に湖畔で洗い流し、蛍が舞う水面で自分の顔をじっと見つめました。
3つ並んだ神秘的な瞳だけがらんらんと輝いています。
心細さと不安で押しつぶされそうになる時も、相反して額の瞳だけは
穏やかで芯の強い光を保っているのが不思議でもあり、たった一つの救いでもありました。

夜明け、シーラは湖畔を後にします。
道なりにもぎ取って食べる、木の実の果汁で染まった
手のひらを見ても何も思い出すことはありません。
ただ、道行く先々で自分がほしいと思うものが手に入り、
なんの危険にさらされることがないこの状況に、守護のようなものを感じていました。

シーラは古びた遺跡にたどり着きました。
ツタが絡んで風化してすっかりと忘れ去られた文明の墓、まるで自分のようです。
愛おしく思い、危険も顧みずに遺跡へ入ると、額の瞳がうずきはじめ、
湿気っていたはずの松明に明かりがともりました。
露わになった壁画には自分と同じ3つ目の兎が描かれていました。
風化した壁画に光が走り、見知らぬ言語であるはずなのにシーラには理解できました。

彼らは死後地中深くに埋められたのち、膨大な時間をかけて復活することで
永遠を保つシャーマンの一族だというのです。
しかし、その間に起きた大規模な戦争により甚大な死者が出たせいで、
シーラの帰りを待つ一族は種の保存のために世界に散らねばならなくなったようなのです。

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シーラは散った彼らを呼び戻すことを決めました。
シーラは自分がどのようなものであったにしても、
「記憶を無くすまでの間もこの体であり続けた」という存在の証明は、
胸のうちの命に伴っていることを感じていました。

超自然的な存在と密だったこの体、種の血を引くこの瞳がある限り、
シーラはシーラだと強く確信したのです。

***

いかがでしたか?
シーラはシャーマン一族の出で、復活の儀式によって土に埋められていたのでした。
冬眠のようなものだと私はとらえているのですが、実際はもっと複雑で
眠っているというよりは一度死んでいるのではないかな…と考えてます。
長い時間を土の中で過ごすといえばセミを思い浮かべますが、
外殻を保ったまま中で一度すべての要素がMIXされて…なんていう
さなぎになった蝶が変態を起こすような、そういう変化が実はあるのでは?とにらんでいます。

「記憶は魂か霊魂か」なんていう主題で描かれる「カイバ」というアニメがあります。
たとえ肉体が滅んでも、保管した記憶をDLすることで不死を可能にした世界の話です。
(これ本当に面白いからみんな見てほしい)

不幸にもシーラは記憶をなくしており、自分の正体が明らかになっただけで
本来の記憶を取り戻してはいません。
ですが、記憶の糸口は確実に自分の中に宿る能力・血筋によるところが大きく、
自分が何者なのかわからなくても、自分が自分として生きた証が
体であることに気付いたシーラはそれで良しとしました。

その人をその人たらしめる主体はどこにあるでしょうか?
肉体でしょうか?記憶でしょうか?


さて、これにて前半の5人のご紹介は終わりです。
引き続き5人のご紹介を、順にしていきたいと思っています。
お楽しみに★*

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