さみしくって止まってしまった、時を旅するアンドロイド、チクタクのご紹介★

みなさんこんにちは。
デザフェス準備とトランク展、同時進行で準備を進めていましたが
ようやくひと段落つきそうです。荷物をまとめて、早いうちに荷物を送るつもりです。

またちょっとしたアナウンスです。
Twitterではご案内していましたが、ちびちゃんブローチに今後、箱がつくことになりました。


ちびちゃんたちは案外厚みのある仕様です。
また、Oh dear!については毛並み、コウモリちゃんもヒダエリの高さがあるので
OPPに入れるとつぶれてしまうんですね。それがすごく嫌だったので思い切って箱を買いました。
こげ茶色の化粧箱に入れてお届けします。


上記にありますように、箱入りになるに伴って台紙が廃止になりました。
その代わりに、プチポエムつきのカードがつくようになります🌼
どんなポエムがつくか、どうぞお楽しみに♡*


さて本日ご紹介するおしりちゃんは…★*


★空き家の中で出会ったアンドロイド チクタク★

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金ぴかのお靴がキラッ✨ おっとり顔のチクタクくんです。
ボディの毛並みも光沢長毛のゴールドです。
角のお色もゴールド、前髪だけポイントでシルバーになってます。
目の色はグリーンです。

この子は実は珍しくモチーフとなるキャラクターが存在します。
そのキャラクターデザインのオマージュとして作りました。
ディズニー映画なんですが、知っている人いるかなあ…
そのお話はまたあとで♡


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身長は低めの今回の5人。手はフォルムに比べて長めです。
両手にマグネット入りなので、軽いものなら持たせられるでしょう。
今後はそういった仕様が主になると思います。

深め瞼のたれ目、優しく寂しげなお顔にしました。


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額についた角は少し長めです。
メタリックなゴールドのらせん型の角で、ユニコーンのような形になってます。
額に突き出た角のある子も久しぶりかな?
お耳は猫型です(=^・・^=)

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おしりまわりだけ短くカットしてあります。

皆さんのお眼鏡にかなうかどうかわかりませんが、
ちょっとこういう子も増やしていきたいです。
好きに作るリズムは、私にとって必要な気がしています。


***


★チクタクのちいさなおはなし★ 

誰が掃除をしているのか、綺麗に片付いて磨かれた空き家、
物置の中にあるひと際大きなクローゼットの中に彼はいました。 
金色の角がキラリと光り、ふわふわの毛並みは柔らかく、
素直そうなくりくりのグリーンの瞳の彼は、目を見開いたまま動かずにいました。
あなたは好奇心に駆られてこの家に忍び込み、クローゼットを開けてしまったのです。
そして、思わず手を触れて髪をなでた瞬間、そのおっとり顔の彼がか細い声で言いました。 

「ねえ、僕のほっぺにキスしてほしいんだ」 

瞬きもしないでじっと眺めている彼の表情は嬉しそうでした。 
ですが、どんなふうに笑ったらいいのかもわからないようで、
ただただ丸い瞳がキラリと光ってあなたを見据えるだけでした。 
あなたが期待に目が潤んだ彼に小さくキスをすると、見開かれたままだった瞳は
ゆっくりとカチカチ音を立てて閉じられ、 優しい力であなたを抱きしめて
「ありがとう…」と笑いました。 

「僕はチクタク」
彼は自分が今よりもずっとずっと後の時代からやってきたのだ、と話し始めました。 
幻のように消えたり現れたりするこの家で、マスターと呼ばれるチクタクの創造主と
時間の旅をしていたのですが、 年老いたマスターはこの家を残して
出て行ってしまったというのです。

 ずっと帰りを待っていましたが、さみしさのあまりに力が出なくなり、
人形のように動かなくなってしまったというのです。 
 チクタクは多くのことができるといいました。 不思議な力が備わっているとも。 
ですがあまりに難しすぎて、あなたは全く理解できませんでした。 

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チクタクは現代で言うアンドロイドで、
未来で言うアンティーク風に作られた造形だということでした。
ですが彼の体にはビスの一つも見つかりません。
生きているような体温さえも感じられる姿のチクタクに見つめられ、
思わず彼を連れ帰ろうとしましたが、「マスターを待っていたいの」と座り込んだチクタクに、
あなたはマスターがどうなったのかを説明することができませんでした。 
あなたが別れを告げて3日後に再び家を訪れたとき、既に家はありませんでした。

幼いチクタクの瞳が胸に焼き付いています。

***

チクタクははるか遠い未来で、マスター(と呼ばせていたんでしょう)に
作られた「アンティーク風」のアンドロイドです。
C3POのようにあからさまなメタリック感で機械らしさを隠せないボディは、
本来その時代には技術的にとっくにカバーできるはずのデザインです。
ですがあえてこの形、そのわざとらしいまでのピカピカ感を出した
チクタクは「アンティーク風」デザインなのです。

科学者・発明家として有能だったとうかがえるマスターによって、
時を旅する家は作られ、そのかわいい助手としてチクタクはそばに置かれていました。
しかし、年を取りすぎたマスターは、ある時を境に亡くなったと思われます。
チクタクは年を取らず、死ぬこともない体で生まれてきたのでそれが理解できませんでした。
待って待って待って待って、そしてやがて取り残された孤独で動けなくなりました。
通っていた愛なくして、チクタクはもはや命あるものとして擬態もできなくなったのです。

自動操縦だったのか、やがて安定した場所に家はたどり着き
操縦する者もいないまま、まるで空き家のようになった家で、
チクタクはずっと待っていたんですね。
あの後チクタクは、一人、時の家と一緒に消えました。
どこへ行ったのでしょうか…


さて、チクタクの原型というべきキャラクターは、
映画「リターン トゥ オズ」にでてくるティック・トックという機械式の兵士です。




どうでしょう?そっくりですよね?^^*
私は彼、ティックトックがとっても好きです。
子供のころ、丸みのあるデザイン、透き通った宝物のような瞳を
全部大事にしたい気持ちになったからです。
今はくすんでいますが、終盤、ピカピカに磨かれた彼が出てきます。
それがまたとっても素敵なんです。

子供のころ、レンタルビデオで見たことのある作品です。
この作品は今でいうならダークファンタジーに近い気がします。
なぜなら、このドロシーは「精神病」として隔離病棟に入院させられているからです。
「オズ」の記憶は彼女にとって現実のものですが、ほかの人からしたらそうではないようです…
統合失調症の人にとって、その幻聴幻覚は現実に起きている事実ですが、
体感できな部外者の私たちは、その現実はでたらめの妄想にしか見えません。

その実に危うい感じは、子供のころは理解できませんでした。
大人になって何度か見返しましたが、どんなファンタジーよりも好きかもしれません。
こんな素敵で不思議な作品、魅力的でユニークなキャラクターたちがいることを
チクタクを通して知ってもらいたかった気がしています。


ちょっぴり切なくて、胸が苦しくなるようなおはなしのチクタクを
どうぞよろしくお願いいたします★*




それではまた次回♡


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