【オーダー】赤の王国を目指して別れ難い相棒と旅したリクのご紹介。*

こんばんは。
進めていたオーダーちゃんが出来上がりました!*
くりくりしたオメメがかわいい、元気なオーダーちゃんをご紹介します。


★赤の王国を目指して別れ難い相棒と旅した リク★

IMG_7307.jpg 

瞼なしの瞳がくりくりとかわいい、素朴で元気な甘えん坊が生まれました。
飼い猫ちゃんをもとにおつくりしたオーダーちゃんです。

瞳の表現に最後まで抜かりなくこだわった子になりました。
限りなく黒に近く見える瞳ですが、実際はお靴のお色に近いモスグリーンです。
最初は明るい緑だったのですが、リクくんのイメージをドールに落とし込み、
まとまりのある形に整えて完成とさせていただきました(∩´∀`)∩

【オーダー構成】
*彫りなし顔
*猫耳
*瞼なし
*明るいグリーンの瞳→モスグリーンの瞳
*口元を薄茶色に/飼い猫ちゃんのイメージ画を参考
*19番:ミックス長毛(頭・背中・胸元)
*18番:マット短毛(おなか)
*G:白レース糸(手足)
*手のひらにマグネット
*ちいさなおはなし

ちいさなおはなしの内容、お顔の雰囲気などは
オーダー主さまと飼い猫リクくんのエピソード、リクくんの性格などをヒントに
おしりドールに落とし込んでいます。


IMG_7308.jpg 

全体的に短く刈り混んでいます。
はつらつとした元気な印象が表現できました。
思い切って刈り込んでみたら、意外と悪くないのでした。


IMG_7309.jpg 
おしりも過去最高レベルに露出できています笑
カットをすることですっきりとした印象を出すことができ、
毛の流れによるツヤは損なわれるものの、おしりもこの通りはっきり見えるようになります。
モスグリーンのお靴も毛並みのお色とばっちり合いました。


IMG_7310.jpg 

リクくんは約14cmの身長です。
ペンシルの大きさが16cmなので、その大きさが伝わると思います。
<意外と小さいんだ>というお声を聞くので、大きさ比較に今回から持たせることにしました。

お顔にぶち模様のあったリクくん、ちょっとの遊び心で、
ぶちの代わりにソバカスを入れさせていただきました。

今回のリクくんの髪色(お色味がたくさんで賑やかな印象)や
ドールに落とし込んだ際の印象を踏まえ、
忠実なぶち模様を入れることはあんまりしていません。
ただ、こんな風に何らかのデザインで表現できないか?とオーダーの時はよく考えています。


IMG_7312.jpg 

★リクのちいさなおはなし★

リクは空高く持ち上げられていました。
両腕を優しく、しかししっかりと掴んだ黒い足の裏は、
鋭い爪のある武骨な形とは裏腹に柔らかく温かでした。

「ねえ、バーレ。僕たちどこへ向かっているの」
バーレと呼ばれた真っ黒なカラスは、泥まみれになったリクを一瞥してから
ぶっきらぼうに言いました。
「赤の王国。そこは暖かく穏やかな国で、食べ物が豊富だそうだ」
上目遣いで見つめるリクは、さっきまでジャングルのぬかるみにハマって
動けなくなっていたのです。

リクは不思議な子猫でした。
どこで生まれてどこから来たのか覚えておらず、
そのくせ持ち前の明るさによって多くの人を魅了し、手厚く庇護されるのでした。

バーレはリクを運ぶ途中で、たくさんの話を聞きました。
カエルとの寝泊りは意外と快適だったこと、ハチドリに花をプレゼントされたこと、
光るキノコはああ見えておいしいこと…。
リクは小さいながらも一人でこれまでを乗り越えてきたようです。
腕の細さの中に、逆境をも楽しんで味方にする逞しさを感じました。
ですが隠されたさみしさを思うと掴む手に力がこもります。

バーレとリクは幾晩か共に過ごしました。
夜は羽根の下にリクを囲って眠り、朝日とともに空へ昇って国を目指しました。
そしてついに「赤の国」にたどり着いたのです。

「リク、あとは自由に生きるがいい」
リクはバーレの黒い羽根にほほを寄せました。
「行っちゃうの、バーレ。僕たちずっと一緒だと思ってたのに」
バーレはリクの頭を優しく啄んだ後、また会おうと目を優しく伏せて
颯爽と去っていきました。

リクはミィミィ子猫のままで泣き出しました。
その声を聞きつけて駆け寄ってきたきれいな女の人に、
優しい微笑みで抱き上げられたリクはやっぱりミィミィ泣きました。

その後リクが赤の国の第二王子として正式に迎えられたのに、それほど時間は要しませんでした。
不自由ない暮らしの中、リクは空を毎日眺めています。
バーレと旅した幾らかの晩を、リクは大事に思っているのです。


***

いかがでしたか?
リクくんはオーナーさまと出会う前、「田んぼの中にポツンといた」猫ちゃんとお聞きしています。
カラスが連れてきたのでは?と噂された、人懐こく甘えん坊な男の子だそうです。

物語でのリクはその昔、物心着くころにはすでに一人で生き抜いてきていました。
それは生まれながらに持つ明るさと、そのなつっこさによって知らずのうちに
愛されて庇護を受ける幸運の持ち主とも言えました。

この時もぬかるみにはまって身動きができなかったところ、
カラスのバーレ(ノルウェー語で<運ぶ>の意味)に拾われたのでした。
バーレは本来面倒ごとを好まない、厭世的な性格で群れることをしませんが
この時ばかりは、心もとない小さな子猫の様子に手を(足を)貸さずにはいられなかったようです。
安心しておなかいっぱい食べられる豊かな新しい国を、広範囲を飛び回れるバーレは
情報通でしたのでもちろん知っていました。それが赤の国でした。

「赤の王国」とは…
国では赤い果物であふれています。
その昔、太陽の力強いエネルギーと暖かさを求めて移り住んだ人々が持ち寄った小さな種から、
あらゆる果物が育ちましたが不思議とどれも太陽のように赤い色だったのでした。
(クゥのちいさなお話より)
…とされる、カイ王子(https://minne.com/items/5377719)と
クゥ姫(https://minne.com/items/4126398)のいる王国です。

まだクゥ姫が誕生前だった赤の国には、王子のカイがいました。
のちのちクゥ姫が生まれ、3兄妹となったカイ・リク・クゥは仲睦まじく育ち
時には大好きなお父さんやお母さんを取り合いながらのびのびと暮らすのでしょう。

幼い時間は限られていて、その一瞬でも、リクにとってはとても濃い時間だったと思います。
リクにとって幾夜も共に過ごしたバーレはかりそめの父でもあり、兄でもあったと想像します。
不自由することのない生活、あたたかな家族を持つことのできたリクですが、
単なる運び屋ではなかったバーレとの再会を、心待ちにしているのです。
そしてきっと、それは叶うものと思っています。


スポンサーサイト