世捨て人。

何をして、何を拾い、何を捨てて
自分が何者であり、またどこを向き
どこへ向かおうとしているのか
そういうものを確固と持って生きてさえいれば
何も恐れることはないし、
それこそ、自分の不安からも自由なのだと思う。

何をしてもいいし、何もしなくてもいい。
それを心から望んで、それに誇りさえ持てれば。
なのに何度も、振り返ってこれで良いのかと、
悩んで立ち止まってしまう。

心の隙間を必死に、無理な背伸びをして
埋めようとしているみたいだ。
ただ、褒められた記憶がないせいで。
しようとしていること全てに不安がのしかかって
ため息や、否定されることに怯えて竦んでいる。

時々、何かで殴られたみたいな目眩と
酸欠になって頭の中が冷たくなる感覚を思い出して、
悲しくなって、苦しくなって、だめになりそうになる。

なのに、愛の執着を覚えた人達の
悲しそうな顔が次々に思い浮かんで、
苦しい気持ちの間で、心が静かに歪んでいくみたいだ。


私は誇りを持ちたい。
持ちたいのに、なんで、だめになりそうになるんだ。
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