嵐に遭い、広い世界を知った浮草の精霊レムナのご紹介★*

こんばんは。
今日も引き続き、
新作のおしりちゃんのご紹介になります(*´ω`)
今回ご紹介するのは、ヘンテコなあの子…★


★嵐に遭難するも広い世界を知った浮草の精霊レムナ★

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頭に双葉の生えた妖精、レムナ。
彼女は浮草の精霊で、穏やかな流れの水辺で
仲間と群れて生活している子です。

毛足の長いファーを使っているので
少しだけたゆたった様子を出してみました。
ゆらゆらふわふわして踊っているみたいに見えます。


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レムナの大きさは15.5cmくらい
うさぎ耳であることを考えると少し小さめ。
ですが縦に長い印象なので大きく感じます。

この子は葉っぱのペンダントが付いていて、
それは物語の中で明かされる秘密です。


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頭に生えている双葉と
葉っぱのペンダントにはラメを塗ってあります。
ドライブラシで複雑に仕立てた葉っぱは
上手にできたのでお気に入りです(*ノωノ)
レジンコーティングしてあるのでつやつやしていて
双葉にはしずくがぽっちり乗っています。


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ちょっとだけ長めの毛並み。
浮草であるために、根っこが長くて
ふよふよしている印象を出したくて。
頭の後頭部だけ色を変えているのも、
自然の中の湿っぽさ、苔の様子を
表現したかったので変えてあります。
私は結構かわいいと思うんですが、
ちょっぴり挑戦的な表現でした。


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おしりの周りは結構大きく刈ってあります。
何度かお話したこだわりなのですが、
ドールは基本的に動いてる感が大事だと思っていて
まるで生きてるみたい、動いてるみたいっていう
一つの再現で全然表情が違うんです。

髪の束を跳ね上げさせてみたり、
手の動きを意識してポージングさせたりして。
無理な体制ならドールスタンドなんかを使っても
生き生きした表現な難なくできます。

長く残した毛並みで、いろいろ動きを出して
遊んでもらえたらなあと思います。


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★レムナの小さなおはなし★

清潔で穏やかな流れの小川で、
のんびりとぷかぷか浮いて過ごす世界は
レムナにとって心地よく、特別ほしいものや
駆り立てられる気持ちもありませんでした。

ある時嵐によって川の流れが急激に変わりました。
レムナと仲間たちの抵抗むなしく、
速い流れに乗って下流へ流され、
気付いたころにはレムナ一人ぼっちで
浅瀬に打ち上げられていたのです。

レムナは呆然としました。
たった一人でこの先どうしたらいいというのでしょうか。

レムナは泣き出しそうになるのをこらえて、
根っこで地面に乗り上げ体で息をすると、
不思議と力が湧いてきて気が付くとレムナは
両足で立っていたのです。
レムナは初めて心が駆り立てられるのを感じました。
水辺を離れる前に、
自分が浮草であることを忘れないように、
自分の体から古い葉を一枚取り去ると首から下げました。

レムナは川の流れに逆らって上流を目指そうと思い、
山を登り始めた中で様々なものを見ました。
自分が想像もできなかった不思議な世界を
家や家族と引き換えに知ることとなったと気づき、
複雑で悲しい気持ちでしたが、
同じくらいこの世界が美しく見えました。

葉を広げた大樹の群れ、
足元にリズムよく生まれたキノコたち、
器用に間を縫って飛ぶ鳥や
矢のように速く走るキツネなど、
自分の棲み処にいては眺めることができなかった
大きな世界がありました。

レムナは我慢できず泣いて、
涙で一層輝いて見える森の中を夢中で走りました。
自分の体がこんなにも軽く、
風を受けて揺れる葉の心地よさを
どんな気持ちで受け止めたらいいのでしょうか。

レムナが疲れに思わず腰かけた岩の下で、
誰かがレムナを呼びました。
それは嵐ではぐれた仲間たちの姿だったのです。
彼らは運よく岩の隅に入り込み、
皆とはぐれずに済んだというのです。

レムナは懐かしい顔にうれしくなり、
その場ではねて喜びました。
足を生やしたレムナを皆は驚いた顔で見ましたが、
やがて喜びに同調した彼らも気付けば足を生やして
その場で回って踊り始めました。
レムナの世界は、仲間がいることで
より美しく見えると知ったのでした。

***

いかがでしたか?
レムナははじめ、旅に出たかった草、という
ちょっと面白い感じの設定でした。
度にあこがれて強く思うあまり、
足が生えて歩けるようになった、という笑

ですが、出来上がった彼女の姿を見て
独特の清らかさ、清涼感を感じて
水と関係のある浮草を思いついたのです。
ポーズの中でたゆたう彼女はまさしく、
清らかな小川にいる精霊のように見えました。
なのに彼女は足をはやす設定の運命から
逃れられなかったのでした笑

火事場の馬鹿力、といいますか
窮地に追いやられた時、何とか切り抜けようとする
特別なエネルギーが湧くときがあります。
彼女にとって「生きること」がまさにそれであり、
「どこで生きるか」を考えたとき、
やはり温かい家族のいる家を選んだのは当然と思います。
彼女にとっての温かいHOMEを目指し、
地に乗り上げたとき、レムナは足を得たんですね。


行動範囲が広がることで、
レムナは今まで気づくことができなかった
素晴らしく美しい世界に出会いました。
居心地がよかった小川にあのままいては、
出会えなかった世界でした。

皮肉にもそれは、大事な家族を失うと同時に
得ることとなったのですが…。
美しい世界は残酷でも美しく、
彼女の涙によってキラキラ輝いた世界もまた
ひどく美しかったことが、
彼女にはどう映ったでしょうか。

しかし、そんなレムナは幸運にも
仲間たちと再会できることとなり、
その喜びに踊れば、また仲間たちも
足をはやすこととなりました笑
ヘンテコな体になったとしても、
この世界がやっぱり美しくて、
変わらなかった世界と同じくらい楽しいのは
心の帰る場所HOMEがあり、仲間がいるからでした。

この世界の形が完璧だから美しいのではなくて、
生きる中で完璧に必要な要素を
この世界で見つけられたからこそ
美しいと思えるのかもしれないと感じています。
そのためには、多くの世界を見て知ることが、
豊かな世界で幸せに生きるのに
必要だということなんですね。

レムナ、はラテン語でレムナケアエ。
つまりは浮草のことです。


それではまた★

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