ネクロマンス*矛盾の名医 キーファのご紹介。*

本日は昨日公開した新しいおしりちゃん
キーファのご紹介です。


★矛盾の名医 キーファ★

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ウェーブのかかった前髪がキザで
血色が悪く血染めの牙がのぞく彼はまさしく
ヴァンパイアであります。
なのに「矛盾」とはどういうことでしょうか。
体に纏う臓器と貝殻のアイパッチにも
何か秘密がありそうです。

お話の中で明かされていきますので
今しばらくおつきあいください(*´ω`*)


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肌はブルーをベースに色を乗せた後、
白めのアイボリーを重ねて
血色の悪い肌を表現しています。
そのあとで黒、紫を中心に混ぜたパステルを
すり込んだりしながら肌を整えました。
色鉛筆で影をエッチングのような形で
線を残しながら入れたりして、
ホラーなメイクに仕立てています。


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貝殻の眼帯は取り外せるので、
上向きにつけたり下向きにつけたり、
取ってしまったり色々お顔が楽しめます。
胸には脳みそ、左腰には目玉の飾りがついてます。
誰のものなんでしょう?


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後ろ側の襟には血しぶきをイメージした
ビーズの飾りを下げてみてます。
襟は白と黒の半々。
お靴はとんがり型にしています。

貝殻の眼帯はレース自体がゴムなので、
簡単に取り外しができます。
裏にフェルトが貼り付けてあるので
肌を傷つけにくいです。


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伏し目がちな瞼には
ライラックのアイシャドウ。
下瞼は黒シャドウをぼかしてあります。
彫りありだからこそ映えるメイクです。

私はこのお写真が一番好きかも。
ウェーブの前髪がアンニュイな表情に
よく似合うと思います。



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背景の造花に選んだのはザクロで、
しばしば宗教画ではキリストの受難を意味しますが
キーファの身に起こることも、
彼にとっては悲惨な受難だったかもしれません。
また貝殻はこどもがシャボン玉遊びに
使ったりすることから、泡になぞらえて
人生の儚さを意味するようです。


***


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★キーファのちいさなおはなし★

優秀で優しい医師のキーファは
最近何かと気が塞ぎがちでした。
このところあちこちで物騒な事件が多発していて、
奇妙な咬傷を負った貧血の患者が
何人も病院へ搬送されてきたものの、
処置の甲斐なく皆死んでしまうからです。
その事件は<尽きない命を手に入れる代わりに
血に飢えて人を襲うようになる>病のせいであると噂され、
信じられないキーファは酷い疲れとやるせなさに追い込まれて
徐々に眠る時間が長くなり始めていました。

ある日、例の咬傷と酷い貧血を患った
若く綺麗な患者がキーファの元へ運ばれてきたものの、
懸命な治療虚しく救うことができませんでした。
キーファの瞳を見据えて時を止めた彼女は
悲しいほどに美しいままで、それは彼の心に
より深い影を落とすことになったのです。

不健康な長い眠りから不意に覚めたある夜、
キーファは自身のおぞましい姿に驚きました。
爪は伸び、唇に鋭い牙が食い込んでいます。
そしてあろうことか
あの美しい患者の墓を暴いて抱きしめていたのです。
真上に昇った満月が恐ろしい彼の過ちを責めるように光って
彼女の眼孔を照らしたとき、
閉じられていた瞳は再び彼を見据えました。
晒された彼女の顔の半分は
朽ちて腐敗していてもあまりに美しいのでした。

腕に抱かれた彼女は緩やかに、
またすがるようにキーファの首に手を回して引き寄せ、
冷たい唇を涙ぐんだ彼の右目に押し付けました。

「お医者様、私を助けて」

永遠の命を持ちながら朽ちる体の痛みに
苦しむ彼女は悲しい魔物であり、
彼女を手掛けたキーファもまた、
月光に宥められた無自覚な吸血鬼だったのでした。

キーファは次の満月の夜に、
腐敗した彼女とともに目覚めました。
今宵も溶けていく体を補うために
新鮮なパーツが必要になりそうです。
キーファの優秀な手腕は、
狂気の所業にあてがわれることになりました。

朽ちぬ愛への償いのために。


***

いかがでしたか?

町の名医であったキーファは、
恐ろしいことに自分がモンスターであることを
今の今まで気づくことがありませんでした。
町にはびこる奇病の原因、
もっと言えば彼の心に暗い影を落とすこととなった
ある少女の死の原因も彼の中にあったということです。

ヴァンパイアといえば、永遠に老いない
体を持つとされることが多いとされますが、
彼の手掛けた<少女>がそうならなかったのは
なぜだったのでしょうか。

それはキーファと彼女が出会ったその夜が
<聖なる光満ちる満月の夜>だったことに起因します。
たしなめるような冷たい光が、
彼の魔力を弱めることとなったのかもしれません。
またキーファ自身が<純血のヴァンパイア>では
なかった可能性があります。
過去作品のヴァンは由緒正しい家系の
ヴァンパイアの末裔ですが、
キーファはそうではないのでしょう。

奇妙なめぐりあわせで出会ってしまった二人は
幸か不幸か<死>によって結ばれることになりました。
右目に押し付けられた彼女からの<死のキス>は
彼にとっては自信が何たるかを思い知らされる、
何か特別な意味を持つキスだったかもしれません。
彼はそれを受け止めた後で、右目を隠したに違いありません。

キーファは愛する彼女への愛と、魂への報いとして
新鮮な人体パーツを集めることとなります。

半妖のヴァンパイアとして目覚めた今、
いずれは体を取り換えて生きなければなりません。
彼も永遠の命を持ちながらにして、
朽ちる体を持つことになったのです。
昼間は医師として夜は魔物として生き、
命を救いも奪いもするといった
矛盾したアイデンティティは彼を狂わせるでしょう。

それでも愛する彼女のために、
彼はそうせざる得ないのですが、
彼はきっとそれが幸せだと思います。


***


さて、昨日公開になりました、
ホラードールのキーファ&ドーラ
ラブリターズのグリモワールちゃんへ
沢山の反応とアクセスをありがとうございました!
グリモワールちゃんは公開してから
10分もたたずにお嫁に行くこととなり…
幻の魔術書となりました。ありがとうございます。




引き続き、おうち探し中の作品たちを
どうぞよろしくお願いいたします(*´ω`*)



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次回更新はドーラのご紹介になります★
ドーラサイドから明かされる、
二人のネクロマンスをまたお楽しみに~♡

それではまた!
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