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未来に生きるために過去を忘れてもいい?<死後肖像画の姉妹>が生まれました★*

2018年ももう少しで終わろうかというところですが、
新作のかぼちゃあたまの子が生まれました。
この子たちはTwitterで先行おうち探し中ですが、
メールでもお問い合わせを歓迎しています。

おうちのきのこちゃんたちも絶賛おうち探し中なのですが
この姉妹と一緒で、BASEでの販売は
1/1からにしようかな~と思ってます。

ただ転売なのでは?という疑わしい動きがあったので
BASEで販売するのが怖かったりするんですよね。
海外発送やったらええやんってお思いでしょう?
でも私、英語…できない…/(^o^)\


MCQQ1574.jpg 

制作する最中に大幅にデザインが変わることは
あんまりなかったことなのですが、
この子は珍しく、デザインの変更がありました。
その姿で出していいものなのか、
今がそのタイミングだろうか、
引っかかるということは違うのかもしれない…と
頭でいろいろ考えていました。

あとは普通にかわいいものを作り続けていたので
怖くてさみしいものを作りたくなりました。
心の均衡を取りたくなっちゃったんでしょうか…
でもどうやったら尤もらしく見えるかは
もう表現を体が覚えている…HEHEHE…

ヘッドの制作しながら今年一年を考えて、
私はなりたかった自分になれただろうか?
なりたかった自分とはなんだったろうか?
そう思うに至った理由、きっかけは?と
掘り下げていく中で、この子たちが生まれました。


POZE1275.jpg 

私の作品はフラストレーションに密接で
そこから抜け出すための
悪あがきから生まれるものですが、
この子らはちょっとばかり違っていました。
至極個人的で、もっと根源的な
自身との対話のような。

未来へ健全に進むために必要な生まれ変わり、
今の自分が存在することを肯定するために
過去を認めて飲み込んで消化すること、
もしくは忘れてなかったことにすること…
その一連の流れ、儀式の在り方、
それらの象徴、です。

でもこれは誰にでもある、
進化の過程ではないかと思うのです。

Death and the maiden/Private Domain

<死後肖像画の姉妹>
二人は違うようで同一人物です。
まだ瞳が青い、幼いお顔の過去の自分と
白んだ瞳の、静かでうつろな今の自分と。


死後肖像画-ポストモーテムフォトグラフィー-
遺体をあたかも生きているかのように撮影した
写真、遺品の形の一つ。

つまり彼女たちは死んでしまっているわけです。


AVUJ9396.jpg 

過去の自分(妹)です。
痛みの渦中にいます。
短いツインテール。


RDIZ1470.jpg 

理不尽なこと、どうしようもなかったこと
つらかったこと、悲しかったこと…
痛みを一身に受けた存在。


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この子がいるから、今の自分がいるわけですが
あなたは肯定できますか?
その理不尽なことを許せますか?
どうしようもなかったことを、
どうしようもなかったのだと認められますか?

この子の続きものが自分なのだとして、
今の自分が存在することをよしとするために
この苦しみも必要悪だったのだと、
納得することができますか?


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現在の自分(姉)
果たされなかった未来。
この子は死んでしまいました。
つまりは、過去を
<なかったことにした>のです。

白んでしまった瞳。
長くなったツインテール。
実は毛量も違います。

お姉ちゃんのほうが少しだけ身長が高かったり、
頭のヘタが育ってたり(大きく、らせんキツめ)
おめめが近かったり、大人な感じ。
時間の流れを感じさせるようなデザインです。
微々たる差なんですけども。


KWIJ6347.jpg 
 
この子は過去をなかったことにしてしまいました。
あの痛みの渦中にいた自分を覚えている限り、
心がとらわれてしまうからです。

それでもあの子がいたから自分が存在することも
当然知っていましたから、愛してもいたのです。
だけど、どうしたって憎んでもいました。
忘れることを選ぶのも
心を守るためには必要だった?


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あの子を忘れることで続きものの
この子は存在しなくなりましたが、
私はそれを悪いことだとは思いません。

理不尽なものは憎んでもよいし、
白黒つけることが最善とも言えず、
忘れてしまうことだってひとつだからです。
確かのあの子がいたから自分がいますが、
認めたくなければ殺したっていいのです。

だって、仕方ないじゃありませんか…


POZE1275.jpg 

彼女たちは同じ方向を向いて未来へ進んできました。
時間は進み、戻ることができませんので一方通行です。
向かい合って抱き合うことはできません。
愛したくても。


OBQA6422.jpg 

今ここにいる二人はもう存在しませんが、
受け入れて肯定したことで新たに生まれた、
別の選択肢(未来)の子はどこかにいるはずです。
私たちが理不尽なことを見て見ぬふりをして
もしくは認めて肯定して、ここに存在するように。

乗り越えていきたい過去が私にもあります。
許せないこと、飲み込めないものも多い…
だけどそれがなかったら私は制作してないと思うから
過去の痛みが今の居場所を作っているってことを
嫌でも自覚しなくちゃならないんです。
だからお姉ちゃんの葛藤がわかってしまうなあ…

今ここに、心穏やかに存在できることこそが
一番の正解なのだと信じています。
そのための手段はなんだっていいっていうことを、
この作品を通して自分に言い聞かせたかったのかも。

正しく見えることだけが
必ず正しいわけじゃないです。
自分が幸いであることが一番の幸いです。
それで誰かが幸せになるならラッキーで。

***

今回造形の段階で
お首の仕様を変えてみたのですが、
この試みは正解でした!
見た目ではわからない仕様変更です。
扱いが楽になり、作業効率も各段に上がりました。
もっと早く気づきたかったなあ。
でもこれで次からもっと早く仕立てられそう。
綿詰めに苦労しなかったの初めて( ;∀;)

紅茶染めしたリネン地(多分…)で
ボディとスカートを仕立ててあります。
頭のリボンとお首のリボンは無垢です。
二人は姉妹というか同一人物なので、
デザインは共通です。

改めて思うけど、この色の具合大好き。
色数の少ない白ゴス(生成りゴス?)は
作っていてすごくしっくり来たし、
いつも色合わせで悩むんだけれど
そういうのもなくってスムーズな運び。
生まれたいように生まれてきた感じ。

BASEにも詳細を掲載してありますので
よかったらご覧になってくださいね。





それでは二人をよろしくお願いいたします~
今年の振り返り、シメはまた後日更新したく思います。
久々にちゃんとブログ書いた感じする。
満足。

それではまた~

星嶋すみれ
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